2020年9月19日土曜日

コノ町でみたいくつかのシンゴウ



バザール2020、始まった。
今回の作品の作家からのキャプションとステイトメントをこちらに掲載する。

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吉本直紀 黄金町バザール2020作品

タイトル
コノ町でみたいくつかのシンゴウ

プリズムに映る7つの心象ムービータイトル
P1.山のシンゴウ
P2.NOシンゴウ
P3.紅シンゴウ
P4.黄シンゴウ
P5.目↔美のシンゴウ
P6.鳥のシンゴウ
P7.川のシンゴウ

ビデオインスタレーション
6分ループ

素材
モニター、プロジェクター、プリズム、アクリル円筒鏡

ステイトメント
2013年夏、この町に来て最初のカルチャーショックは、ディレクター山野氏の 「作品を作って貰わないと困る」(作らなければAIRの資格がない)という一言だった。 いま思えば、こっちのナリ(雰囲気)を見て思わず出た言葉だったのだろう、と、ある程度察しはつくが、 当時の僕にとってこの言葉は、それまで送って来た日常性や価値観をひっくり返す衝撃的な言葉だった。 コノ町の外は、表現など諦めなさい、というのが常識だからである。

かくして、「黄金町」から新しいスタートを切った。

青信号は安全だから歩く、赤信号は危険だから立ち止まる。 黄色は注意の色、警告の色。判断はその都度、各々に委ねられている。 注意力を失うことは危機感の希薄を指す、それは、つまり考えることをやめることに他ならない。 この七年でこの町も変わり、長かった日本の政権も変わるそうだ・・。 これから、改めて状況を考えてみる時が来た、と深く感じている。

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