2022年3月6日日曜日

ウクライナのこと

Why is Ukraine the West's Fault? Featuring John Mearsheimer

リンクは7年くらい前のアメリカの政治学者ジョン・ミアシャイマー氏の講演~全部英語。いまのロシア-ウクライナ情勢をほぼ全て的確に話してる。2008年のブカレストサミットの時点でグルジアとウクライナのNATO吸収は計画されていた。2014年2月22日、ウクライナの暴動、そこから始まるロシアへの圧力。プーチンへのネガティブキャンペーンのこと、などなど淡々と解説。 氏曰く、キューバ危機でアメリカ全土が脅威に襲われた。同じ心理がロシア人にも働いた。NATO東欧拡大は彼らには恐ろしい脅威なのだ、と。さらに一番良い状態はウクライナが中立国になることだ、とも。

まあ、つまり本当の巨悪はネオコン。プーチンはそれをもちろん分ってる。NATO/アメリカはウクライナを利用してロシアと代理戦争を展開している。こんな元来、兄弟同士のような民族がよその組織の謀略によって殺し合うのは本当に悲惨で馬鹿げている。一刻も早く武器を捨てて戦争をやめるべきだ。

念のため言っておくが、巨悪、というのはネオコンを指す。アメリカの人たちじゃない。アメリカ人は大抵みんな良い人だ。いや、世界中本当は大抵良い人達ばっかりなんだ。それをネオコンがこういう力のない緩衝国家を狙っては国家転覆謀り、情報戦や謀略によって彼らにとって都合良い民主主義を浸透させようとする。彼らの謀略に騙されてはいけない。それから、プーチンが戦争に踏み切ったことは間違いだ。だが上の理由で追い込まれ、踏み切ってしまった。短期で民間人を避けた死者の少ない侵攻のはずだったが、完全に誤算だった。プーチン政権は勝っても負けてもこれで終わるだろう。彼は戦争責任を取る必要がある。だが、なんといってもそのあと、ロシアがソ連崩壊後のあの無法地帯みたいな状態になったりするんじゃないかと、今それが一番心配。