2020年9月19日土曜日

コノ町でみたいくつかのシンゴウ



バザール2020、始まった。
今回の作品の作家からのキャプションとステイトメントをこちらに掲載する。

**********************************************************
吉本直紀 黄金町バザール2020作品

タイトル
コノ町でみたいくつかのシンゴウ

プリズムに映る7つの心象ムービータイトル
P1.山のシンゴウ
P2.NOシンゴウ
P3.紅シンゴウ
P4.黄シンゴウ
P5.目↔美のシンゴウ
P6.鳥のシンゴウ
P7.川のシンゴウ

ビデオインスタレーション
6分ループ

素材
モニター、プロジェクター、プリズム、アクリル円筒鏡

ステイトメント
2013年夏、この町に来て最初のカルチャーショックは、ディレクター山野氏の 「作品を作って貰わないと困る」(作らなければAIRの資格がない)という一言だった。 いま思えば、こっちのナリ(雰囲気)を見て思わず出た言葉だったのだろう、と、ある程度察しはつくが、 当時の僕にとってこの言葉は、それまで送って来た日常性や価値観をひっくり返す衝撃的な言葉だった。 コノ町の外は、表現など諦めなさい、というのが常識だからである。

かくして、「黄金町」から新しいスタートを切った。

青信号は安全だから歩く、赤信号は危険だから立ち止まる。 黄色は注意の色、警告の色。判断はその都度、各々に委ねられている。 注意力を失うことは危機感の希薄を指す、それは、つまり考えることをやめることに他ならない。 この七年でこの町も変わり、長かった日本の政権も変わるそうだ・・。 これから、改めて状況を考えてみる時が来た、と深く感じている。

**********************************************************





2020年5月17日日曜日

陸軍中野学校 開戦前夜

シリーズ最終章「陸軍中野学校 開戦前夜」 毎日楽しみにしていた陸軍中野学校シリーズもこれで最後。本作は前作ラストシーン、船上に独り立つ諜報員椎名から始まる。時はすでに昭和16年11月、開戦一ヶ月前の香港。アジア圏における英米の機密情報会の情報を得るためなんとか極秘資料を手に入れる椎名だが相手側に探られ拷問を受ける。冒頭からフィルムノワールを彷彿させる光と影、ハイコントラストな映像演出で、見る側をハラハラさせる。やがて本土戻った椎名は今度は後輩の中野学校生と共にすでに開戦は避けられなくなった苦境の日本を已む無く、如何様に戦争へと運ぶかに苦渋する。本作も椎名と女性との関係性、孤独を避けられない影に生きる者同士の宿命たる運命に終決する。開戦明けたラストで時を刻む柱時計は、その後の日本の運命、と同時に、その翌年に逝去する市川雷蔵の刻々と迫る本人の挙動なのだろうか?と今、この時代に見る側の者は考えざるを得なかった。 
当時、本シリーズの数年前から007は始まっており、時代はスパイ映画となっていた。「ロシアより愛をこめて」で嫉妬し、Pニューマン起用で作った「引き裂かれたカーテン」キューバ危機を描いた「トパーズ」など、それまでの汎娯楽主義から上手く時代とそのリアリズムに溶け込めなかった晩年のヒッチコックとは対照的に、このシリーズでは、リアリズムと娯楽、そしてフィクションが上手にブレンドされ、敗戦国であるにも関わらず、軍部と外交派という異する路線を現わすことで、まさにギリギリのところで敵国とそのスパイ、軍部、憲兵、政府、そして椎名率いるその他諜報員それぞれの立場と人間模様を描いている。全盛期だった映画産業も徐々に陰りを帯びてきた60年代、たった1時間半前後でここまでの密な構成の作品を数年間で立て続けに作ってしまう当時の日本映画業界の技量は称賛の限りに尽きる。

さて、次は何を見ようか?
もうちょい雷蔵に留まるか現在検討中。
…てか、その前にシリーズ全制覇でめちゃくちゃ嬉しいワ、あ、でももうお楽しみがなくなってかなり寂しい。
もっと陸軍中野学校見てーよ、なんでだよ、あー。
…つぎは多分、大菩薩峠かな??

2020年5月16日土曜日

陸軍中野学校 密命

シリーズ四作目「陸軍中野学校 密命」 冒頭、舞台は前作の上海の町から一気に本土日本へと飛ぶ。前作の諜報娯楽巨編から、一作目以降、影薄くなっていた雷蔵扮する諜報員椎名と女性との関係、めぐり合う人物との心理戦、さらに技巧的には無駄な切り替えしを控えたワイドショットの多用など、緊張感あるシーンで構成された佳作。雑さが目立った二作目から一作ごとに秀逸な出来になっていく気がする。一作目がシリーズ中最高とすれば、本作は二番手といえよう。
時は開戦前年の昭和15年、中国への和平交渉をなんとか働きかける本土外交側とそれへの阻止を暗躍する見えない敵の攻防。同じ時期に米国との交渉などもあったころだが、況やこの作品の果たすべきとする制作側の心情は思うに、大東亜で占領国だった日本のアジア諸国への心痛な反省だろうか。大映映画路線がほかの映画会社に比べ重く捉える傾向にあることも加味されるだろう。いずれにせよ、今回は敵側の日本人への恨み節のような情念は見られず、情念のそれは、孤独な諜報員椎名の運命そのものにフォーカスされていた。孤独な諜報員椎名と、主要国への和平交渉が全滅し、開戦へと進まざるを得なかった敗北国日本の運命とが、次にどう果たされていくのだろうか!?
明日はシリーズ最終章「陸軍中野学校 開戦前夜」 もうこれが最後かと思うとツラいな~もっと見たい。

2020年5月15日金曜日

陸軍中野学校 竜三号指令

シリーズ三作目「陸軍中野学校 竜三号指令」 個人的には2作目よりも好き。スケールも3作中一番デカい。本当に中国ロケしたかどうか不明だが、セットも良くできてた。
舞台は大戦1年前(昭和15年)の日中戦争時の上海。中国との和平交渉を進行させたい本土とそれを心情阻止したい上海駐留軍部との軋轢、その合間を縫って本土の意向を遂行させる雷蔵演ずる諜報員椎名。前作ではおそらく韓国かロシアか?本作では中国人の日本人への深い恨みを背負ったスパイたちの攻防などもちゃんと描かれている。複雑に絡み合う敵国同士の関係と人間の情念を描き、戦争の悲惨さを諜報アクションを交えて描く娯楽作。
・・映画マニアとしては、若干「レイダース 失われた聖櫃」を彷彿させるキャラクターやら小道具など、、もしや?
明日は第4作目「陸軍中野学校 密命」

2020年5月14日木曜日

陸軍中野学校 雲一号指令

一作目しか見たことなかった陸軍中野学校シリーズ。ようやく(アマゾンで配信)二作目「陸軍中野学校 雲一号指令」観た。明日は三作目「陸軍中野学校 竜三号指令」観るぜ。続けて今週中に全シリーズ制覇したい。
個人的には増村一作目のほうが好み。予想はしてたがやはり一作目よりも諜報活動がドラマの軸となり展開する娯楽作的構成だった。今後もきっとそうなるだろう。が、これはこれで、まあ相当早撮りで撮った?という雑な感じは否めないが、脚本構成が良いからちゃんと面白かった。
 で、やっぱり、加東大介、良い👍

2020年3月29日日曜日

コロナに思う 3

先日土星が水瓶座に移動したことで、ここから約3年世の中的には水瓶座本来の性質からくる「果たせられざるべきこと」が成される、周期になったんだと。これまでの山羊座の物質至上価値から水瓶の博愛至上価値が土星の力によって遂行されるようになるんだそう。本当にそうだったら凄く良いな、特にこのタイミングでは・・。さて、水瓶座の人個人にとっては、これまで蓄積した清算の時期となり3年近く辛い時期となるんだそうだが、辛い=悪い、のではなく、当人に必要な鍛錬の時期、となるのだそう。牡羊座のオレは2025年5月ごろに約3年間のそれが待っている。が、これまでの経緯を思うに、牡羊座時期より反対側に位置する天秤座のほうが辛かった気もする。ホロスコープ的にも反対側の星座にも土星の影響はあるという・・。

しかし星の予想とは裏腹に、現状を見渡してみると完全に物質主義者たちのやりたいように動いているように見える。何度も書くようだけど、どう考えてもいまのコロナ騒ぎはおかしすぎると思うし、結局全世界が不安に覆い尽くされている気がする。テロリストの恐怖が蔓延した20年前は、国を持たず、神出鬼没のテロリスト=「見えない敵」に世界は恐怖し、それによって終わりのない戦争が常時運営できる、というのが謂わば、情勢を知る間の共通認識だった。思うに「見えない敵」というの概念は、単にテロからウィルスに代替されただけなのではないだろうか? なぜ、インフルエンザでは同じくらいの騒ぎにならないのだろう?未だ納得がいかない。亡くなった人には申し訳ないがメディアは一人亡くなっただけで大きく取沙汰し不安を振りまいてる。なぜ、少なくとも日本では通常一日100人前後亡くなるインフルエンザで恐怖せず、一日の推定致死率は1%以下のコロナにここまで騒ぐのか??それは、メディアが騒ぐからという答えしかないだろう。なぜ誰もそこの疑問を冷静に捉えてみないのか?全く理解できない。いま世界は不安ばかりが蔓延し、同調圧力に支配され、冷静さが完全欠如している。今頃世界規模で都市閉鎖や外出規制をすることで情報局はシュミレーションしているんだろうな、と思わざるを得ない。

2020年3月17日火曜日

コロナに思う 2

韓国ではいち早く、感染時に発生する抗体の有無を見て感染者を調べるという対策をとっているとのこと。あっという間に感染が判るそうで、アメリカやイギリスも導入したという。一瞬、感染者数が膨大に増えるがそれは当然のことで、正確な状況を知ることができる。日本もこれを導入してひとまず世界と足並みを揃えるべきだと思うが、国内メディアではあまり報道されていない。たぶん忖度によるものだろうが、これじゃあ国としてどんどん信用を無くすばかり。このまま乗り切ってオリンピック開催に漕ぎつこうって魂胆だろうが、そういう狡いやり方は世界で通用するわけがない。日本は死者こそ少ないし、感染したところでご老人以外大したことないのも承知だが、正確な状況を知らせないのは先進国として恥だわな・・。 インフルエンザほどの悪ウィルスでもないのにビビりまくる世界中の不安の民と、オリンピック開催を何としても謀りたい愚かな宰相とそいつの腰ぎんちゃくども、それを判ってゆすりに掛かる周辺各国、さらに市場・株式操作で儲けようっつうヘッジファンドの輩ども、こういうパニック時こそ、人の愚かさや狡さが露呈するって意味で今じつにオモロイ日々を送らせて貰っている、ともいえるわな(笑) ましかし(思うにグローバルスタンダードって言葉ほど如何わしいもんないぜ。基本姿勢として反抗はしたいわ。。)いずれにせよ、このままいくと生活苦で自殺者も増えるだろう、ピークはいつのことだろう?と思う・・、改めて本当にこの国の長ってしょうもない奴だわ。オレはあいつにもあいつの党にも投票してないんだけどな、オレの民主主義は一体誰のものになってんだ(笑)? ま、少なくとも今いる黄金町のレジデンス制度は民主主義の成果であるし、そこにいること自体がそれを担っていることにも繋がろう、最低でも制度の上では・・。これを崩そうって輩がいるのも知ってるが、そいつらの主張は国や社会のことよりも「なんで分け与えねばならんのか!?」つう薄弱な社会通念だけ、なんだろうな。だが超資本路線は全体主義を招くってことは、いまこの国にいて実際に、日に日に強く体感してる気がする。

2020年3月13日金曜日

コロナに思う

世界中を席捲するコロナ騒ぎはどうしてもオリンピックに国家の威信や復興をかけるこの国へのゆすりにしかオレには思えんのだが。そう思ってた矢先、日本政府は46億WHOに金を渡したとのハナシ。なんで感染ごときでここまで騒ぐのか?普段から感染者・死者を多数出すインフルエンザでも同じくらい騒いでたのなら納得できるが。70年以上前、インターネットがない時代は言葉や文化、肌の色が違う国の人間を根拠もなく、作り話やデマ、さらには故意に起こされた紛争によって互いを嫌い合わせ、戦争を成立させた。が、それができない今は目に見えない敵を作ることで不安と恐怖を捏造しているようにしか思えん。オレがマスクしないで街を闊歩しても、公安や保健所は捕まえはしないだろう、だが街ゆく人は、そのうちにマスクしない人に嫌悪さえ覚えるようになるかもしれない。少なくともオレはそういう同調圧力に屈したくない。つまり、簡単なことだが、今あがっている感染数値や関連報道で納得に値するほどのレベルに達している条件があるようには全く思えない。

2020年1月7日火曜日

年初め諸々・・

雨が降る前に阿夫利神社へ行こうと思ったが、明日にした。15時ごろ降るらしいが大概こういうときは昼頃から怪しくなってくるし、阿夫利神社は山だしな。てなことで今日は作業に徹することに。年末に決定するはずだった大きめの仕事が流れたので、年初めは慌てず2,3の残った仕事を片付けていく。
パーカッショニストの中谷さんを交えての「吸血」の生音上映の場所と日程を押さえた。生演奏付きの「吸血」上映は日本では二回目になる。この作品も正式上映からもうかれこれ10年が経つ。そういうワケで春にはようやく横浜で「吸血」が上映される。中谷さんの音があれば、怖いものナシ。
あと東京での「チカチカ~」の上映。アップリンクか似たような館で、あと横浜でもちゃんとした館での再上映をやっても良い。作品を最後に通して見たのがバザールのオープニング直前の1時間だった。たしかそれっきりなので、再上映では少し再編集される可能性があるかもしれない。BGMを入れたほうが良い云々という人もいるが、そういうつもりは一切ない。そんなものなくても見れるように無音だろうがセリフがなかろうが見れるように作ってあるから。
吸血 柿澤あゆみ

2020年1月4日土曜日

2020年あけた

3日4日と午後起床でせっかくの正月を無駄に過ごしている気がする。明日こそは浅草。週明けには山頂まで行かなくとも阿夫利神社。 

ま、無駄、とはいっても新調の靴も買い、本も読めた。
靴は3年近く前に中国で買った中国製の靴が一番長持ちしている。その前に買ったアディダス(ドイツ)は約一年、コンバース(米国)に関してはあっという間に潰れて処分。コンバースはちと酷かった・・。今回またアディダスを買った。

しかしながら、いまブログを見たら2019年は一度も公開した文章がなかったことに気がついた。しょうもない。ついFBにざっと書いて終わらせている。「ブログはもうちょい文章に力を入れたヤツで・・」と思ってしまうからなんだが、今年はもっとこっちに書くようにしたい。 2019年は黄金町バザールで正式に映画を撮った。相変わらず賛否両論な感じだが作品を作れたことはとても良かったと思う。今年もバザールに何らかのカタチで参加する予定、だが、今現在なにをするか一度白紙に。

そんなこんなで年明け、ゆったりしてると米国が早速、ほぼ事実上、イランへ宣戦布告。トランプが選挙の時はヒラリーよりましってとこで、どちらと聞かれたらトランプだった。もともと専門筋では極東へ戦争を仕掛けるヒラリーに対しトランプはビジネスマンだから戦争はやらない傾向、というハナシだった。その観点で考えるとなぜ今この時期にこんなことをするのか?支持率上げるだけの自信がこの行為にあるんだろうと推測するが、いずれにせよ、恐ろしいことするわな。でなければウクライナ疑惑からはじまった大統領弾劾可決へのいわば荒らし行為か?などと。いずれにせよ、あと数日すればまた何らかの情報が得られるだろう。