2024年10月2日水曜日

2024/10/1

 

誰しも昔は、その当人が必須と思うなら、言いたいことや考えていることを日記につらつらと書き綴ったものだった。オレもそういう人間の一人だったが、やがて掲示板やブログ、そのごのSNSの普及により、公開という特異な環境下で自身に起こった出来事や心情を書き綴るようになる。はじめは違和感を覚えつつも、時流にのって書いていくことになった。とはいえ、よりパーソナルな出来事はさすがに書いてはいない。そのためSNSの普及が進行する中でごくごくまれに日記帳に思い倦むことを書いたこともあった。指で数えられる程度だが。で、今日はふと、根っこ方で知らずに滞留していたもやもやや、これまであったいろんな出来事を忘れないうちに、久々に日記帳を開いて書いてみようか?なんて思ったりした。パーソナルな出来事や心情を文章に吐露することで自身を安定させていたのかもしれない。これは精神科でも日記は良しとされてるそうだし、心を安定させる意味で良いことで、SNSも同様に、文章を書く練習にもなる。 がしかし、近年のいわゆる「公開された環境」のもと、徒に感情論が世上やSNS上で拡散し横行し、ちょっとした社会論争にまで発展していくという構造は、あまり衛生的なことだとは思えない。だがそれはひょっとすると誰かを助けてるのかもしれないし、でもオレはそういうのあんま読まない。なんだろな、それはアンタの問題、これはオレの問題、みたいな人と人の間を巡る境界線がえらく昨今乱れてる気がする。人として、それはえらくみっともないことに思える…。またこの、「人として」を説明するのは至難の業のため、正論のごときが市民権を振りかざして猥雑さを拡散させたりもするしな・・。

ところで今日(先日)は目が覚めたのが夜の23時でヤバいんだが、寝たのが同じ日のたぶん3時ごろか?酔ったまま寝て一度昼ごろ起きておむすびを二つ食べてまた寝てしまったのだ。腹も空いたので近所の中華へ行って肉野菜炒めとご飯を食った。狭いけど繁盛してる店で、だいぶ昔に行ったら予約一杯で諦めて、それ以来、入ったことなかった。今日初めて食べたが、とても美味しかった。「いいメシ食った」という素朴だけど下手すると懐かしくて大切な満足感に包まれ、染み渡る有り難みに言葉が暫く出なかった。

そのまた数日前、中野へ仕事へ行き、夜の撮影だったため早めに出かけて脚本家のKさんとライターの同じくKさんに久しぶりに会って談笑。去年書き上げた長編脚本はいまも映画化を果たされることを待っているようだが、運命の風向きはどうやらどこにも吹かず何もないままその日を待っている。やはり自分で監督する、という勢いと精神で挑まなければ動くものも動かないのかもしれない、そんな話をすると二人とも首を縦に振っていた。んーマイッタ。やるかやらぬか、ひとまずはなにかのきっかけを待つことにする。新作も書きたくなってきたしね。いや、また戯曲だって書きたいと思ってる。

2024年9月7日土曜日

2024/9/6

昨日、あることを思い出して何年も開いてなかった黒澤明の本を手に取って、気になったところを発見してそのまま何気なく他の箇所も読んだりして、また棚にしまったんだが、あとでSNSで黒澤監督の命日だったと気がついた。これって記憶のどこかの器官が無意識にそういう行動をとらせたのだろうか?それともなんかあっちの世界で知らせようとしてくれてるのか?? 本には当時赤線を引いたりして独学で映画の勉強してた頃の自分がそこにいて、いろいろ感慨深い気にさせられたのだった。じつは最近、某仕事で失態をやらかしてしまい、ずっと気分が落ち気味でいるのだが、たぶんあっちの世界で鼓舞してくれてるかもしれないな?と勝手気ままに感じてみたり・・。いずれにせよ作家としてこれからも続けていくための指針の根っこの部分を再見させられるような出来事だった。以前、小津監督のお墓に挨拶に行った時もちょっと不思議なことがあった。こんな隅っこの隅っこのそのまた隅の隅っこで特に誰からの期待もなく続けてる一匹の阿呆にもなにか力を注いでくれている??ことに感謝の念以外なにもなかろう。宇宙の様々な動機によって生まれるあらゆる事象は、たとえ風ひとつでさえも意味があるともいえるし、ただの偶然ともいえる。身の周りおこるあらゆる事象をどう捉えるかは一個人の勝手で良いのだし、そうでなきゃ太古からある詩だってとっくに廃れて人類存続否かにまで通ずる、考えてみればとても重要なことなのだろうと思う・・。そんなワケでやはり、人はパンだけのために生きてはいないのだ。

2024年8月12日月曜日

ここのところの上映会

 ひさびさのブログ投稿~ 昨年末の映像展「影像人間」、5月「Just Play It!」、7月「若葉町ウォーフ  波止場のふたり展」、8月10日の「スタミナアートカンパニー  映像室杮落し上映会」と4つの上映会で過去作を上映、さらに「波止場の二人展」上映会のために新作「円 Circle」を発表。
上映した作品は以下の6作

「1/3の発光」(2018/11min) 影像人間
「変異之夢」(2015/41min) 影像人間/波止場のふたり展
「チカチカする ハルの川」(2019/52min) 影像人間/波止場のふたり展
「nowhere」(2006/10min) Just Play It!
「まぼろしのシャローム」(2015/20min) 映像室杮落し上映会
「円 Circle」(2024/12min) 波止場のふたり展/映像室杮落し上映会

当初8月は月末〆切の某映画祭に中編か短編の新作劇映画の応募を考えていたが、それに向けての制作はいろいろ立て込んだのでキャンセル。昨年末から連絡を取り合っていた夏の中国の某上映会がドタキャンされたため、相当怒り心頭だったが、「転換期」と捉え直してひとまず今後の流れを見据えていた。暫くしてウォーフから上映会の依頼があり、結果として二人展として画家のキムガウン氏と展覧会を開くこととなり、過去インスタレーションと新作短編制作を含めた映画作品の発表の場を得られることができた。振り返ると昨年末を含めると計4つの上映会に参加した。客数は決して多くはなかったが、鑑賞者と近い距離でのコミュニケーションはいずれも良い収穫だった。とくにまた、偶然のタイミングではあったが、横浜に来て10年が経ち、11年目となった年月的な節目の時に「円」という循環をテーマにした作品を創れたこともなにかの偶然か?振り返ればたしかにこれはなにかの「転換期」なのだろうと思う。

「チカチカする ハルの川」(2019/52min)
「1/3の発光」(2018/11min)


「変異之夢」(2015/41min)

「nowhere」(2006/10min)

「まぼろしのシャローム」(2015/20min)

「円 Circle」(2024/12min)