 |
| 「パンと植木鉢」 |
先日、東京藝術大学横浜キャンパスへ約30年ぶりにモフセン・マフマルバフ「パンと植木鉢」を見に行った。上映後に諏訪敦彦監督の司会でマフマルバフ監督本人のzoom参加によるトークセッションもあり、充実した時間を過ごさせてもらった。30年ぶりに見た傑作「パンと植木鉢」は新鮮さもあり、またすっかり忘れていたシーンも多くあったりで、改めてイラン映画の素晴らしさを直視することができた。トークのどこかでマフマルバフ監督から「流行の作風の映画を作ってもその時は歓迎されるかもしれないが、必ずしも残る作品になるとは限らない。独創豊かな作品は広く受け入れられないかもしれないが末永く残って行くだろう・・」の、ような言を発せられ、まるで自分のことを言われているようで心に残ったので、そのことをインスタのストーリーズに掲載した。それから数日してアジア映画全般を取り扱う映画専門サイト Asian Movie Pulse というサイトで上映から15年以上たったいま「吸血 Sanguivorous」の評(Panos Kotzathanasis)が掲載されたことを配給の伊地知さんのFacebookのリンクで見た→
Asian Movie Pulse 映画「吸血」評 英文 by Panos Kotzathanasis
 |
| 「吸血 Sanguivorous」 |
ここ数年になって、吸血を評価する海外の映画マニアとかホラーマニアのコメントをよく見かけるようになって、ひょっとして吸血も時間が経つにつれ徐々に受け入れられる層が広がってきたのかな?と感じていたところだったので、こうして公式な映画サイトで批評家による評を頂戴するのは率直に嬉しい。そろそろライヴ上映会を開くときが来たのかもしれない。まえはコロナ直前に上映会を企画したが、演奏家の中谷氏が米国の呼掛けにより米国へ引き上げることになって実現しなかった。中谷さんの衝撃的なライヴ上映は圧巻だったため、またいつか実現したいと思っている。