2007年3月6日火曜日

先日『ダ・ヴィンチコード』をDVDではじめて見た。
最初はふざけ半分のつもりだったが、これがなんと原作を読んでないものだから知らなかったけど、フリーメーソンやらテンプル騎士団、悪魔主義、シオニズム、キリスト教などなど西欧暗黒史を扱ったじつに面白いつ~か、オレ好みの題材をテーマにした作品だった。 最初はもっとレオナルド・ダ・ヴィンチの事なのかなと思ってたけど、全然ちがってた。 さて、これでまた原作を読まなければいられなくなったんだけど・・。
以前、ミッキー・ロークの『エンゼルハート』を有楽町のスカラ座で見たときも衝撃を受けてすぐ文庫本買って読んだナ。 高校3年(日本だと2年)のときの夏休みに見て、すぐ本を買って、そのままアメリカ・アリゾナ州セドナにあるサマースクールに行った。 そこから約2ヶ月、日本人の一人もいない、その昔はインディアンの聖地だったかもしれない峡谷の僻地に忽然とバンガローとプレハブの校舎で建てられた某寄宿高校へ行った。ニホンゴが書いてある唯一の本が発売当時「悪魔のバイブル」と謳われ反対デモまで行われた、W・ヒョーツバーグ原作の『堕ちる天使/エンゼルハート』だった(笑)。
ま、それはいいとして、あの時ルームメートだった、耳が張り裂けそうな叫び声みたいな鼾をかく巨漢のジム、そしてもう一人(なんとも、名をすっかり忘れてしまったが!)、家族でソ連を亡命した亡命児XXやら、ああいう奴らいまいったいどこで何をしているんだか、いまこれを書いていてふと思いだした。。。もう20年も前なんだ・・!!

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とここでいったん切ったが、映画についてまだ言ってなかったこと、う~ん。。。 面白かったは面白かったけど、映画的にこれどうよ、というのが少なからずあった、かな。
そりゃないだろ、みたいのも含めて、ロン・ハワードもうちょっと昔は巧かったんじゃないかな~とも思った。彼の映画は凄くキャンバスが大きい、というのがオレの印象で、今回もそれを感じた。それは良いことだし、彼の魅力であるけど、細部への配慮が欠けてしまうこともある。そういう意味でサスペンス性よりも、結局は(とは言いたくないけど)、ハリウッド性(=エンターテインメント性)の方に重力が傾いていたと思う。 同じ題材で『エンゼルハート』のアラン・パーカーがやってたらもっとおどろおどろしくて人間くささも出ていて味のある怖い映画になっていたと思う。 フレームの外の意識が「映画」を作る、という技法をハリウッドの撮影監督は今一度省みるべきなんではないだろうか・・   ま、な~んちゃってへ(笑)