2007年4月13日金曜日

近況の一覧・・・

  • 饒舌  『キャスティング・ディレクター』アメリカ映画。低予算で豪華なキャスト。だが、個人的にあまり好きでないタイプ-セリフが舞台みたい。舞台なら良いけど映画じゃ駄目だと思う。たとえば、『欲望という名の電車』もそうだった。 映画と舞台じゃ方法論がまったく違う。 非日常的饒舌な台詞回しにごく日常的な人間模様。この組み合わせが一番映画の場合、噛合わない。。たとえば、非日常的セリフと非日常的人間模様の極端な例は『ベン・ハー』とかハリウッドの史劇、スペクタクル映画だけど、細かく見ると映画って一様にこれで作られてる。 『12人の怒れる男』はもともと舞台であるが、密室劇を鋭才なキャメラワークで作られた良い映画だった。ちょっと退屈だけどヒッチコックの『ロープ』も設定こそ舞台的だが、やはり「映画」だった。
  • マイク・リー  『ヴェラ・ドレイク』-昔アメリカにいた頃『Naked』を観た。イギリス訛りが強くてまったく英語が聞き取れなかったのを覚えている。今回見た作品はその頃から10年以上も時が過ぎていて『Naked』にあったようなインディペンデントテイストは消え、ウェルダンというか、映画として「観やすい」作品でもあった。。。 脚本も丁寧に順々と追って行って良かったと思う。 マイク・リーはいい監督だ。ケン・ローチとは違う視線を持った、どこか異常/変態性も兼ね備えた監督だと思う。。。次は全編即興で撮った『人生は、時々晴れも』を見よう。
  • 聖体礼儀:ペヨトル(4.8)  西新宿-初台近辺某ビルでバイト終わり、30分くらいで東中野まで歩き、浅草橋はペヨトル工房系のギャラリー(?)で開かれてる三浦悦子展「聖体礼儀」を観る。友達の芸大生永松さんの紹介だったけど、写真で見るよりはるかに良かった。人形の細かさに感動。。!不気味でエロティックな様式美。黒い薔薇、うねるノイジーギターにバロック調-対位法の旋律。 暗黒饗宴。。う~ん、。。 こういう世界、はまるとぬけられないのだ。。。 2階のショップでもいろいろ堪能。ゴシックアート系の本が沢山。金があるとき山本六三の画集を是非買いたい。。! ひとまず最近新たに刊行されている 夜想 「耽美」号を買う-三島由紀夫の記事が面白い。次号も楽しみ。
  • 都知事選  てな感じですっかりあっちの世界へ行ったまま、投票、忘れてしまったヨ! 数日後に「あっ!」と気がつく。世の中いわずと知れたオヤジ再選。いつもオヤジ、オヤジ世の中。。ま、誰がなったって大してカワリャシね~(笑)
画像は『荒野の決闘』のヘンリー・フォンダ